2022年12月3日(土)稽古2022年12月7日(水)稽古

2022年12月06日

『武術交流稽古会№53』無事終了しました

 先日告知いたしました『武術交流稽古会№53』ですが、無事に終えることができました。
 翡縁会からは私を含めて7名が参加させていただいたのですが、他にも多くの方々が受講してくださり、会場の木村塾の本部道場は大変な賑わいでした。

 今回の講師としての参加は、木村塾の慈猿先生と面識を得たその日のお声掛けだったこと、また講習の時間が45分程度という短い時間ということもあって、内容をどうしたものか、何がお伝えできるかとけっこう悩みました。
 結論としては、何か理合や技術を伝えるというよりは、当会で重視している稽古をいくつか体験していただいて、そこで受けた印象や感覚を後日の稽古の糧にしてもらう、という方向で講習に臨むことに決めました。

 当日は、『受身を愉しむ』というお題で一コマ目を担当させていただきました。
 私の考える軸やニュートラルな状態、体のつながりを養うエクササイズから始め、腕の素振り、受身各種、受けの誘導各種、柔術の基礎などを紹介いたしました。
 思いの外参加者が多かったので、会場のスペース的にあまり相応しくない内容が多くなってしまった感があったのですが、みなさん周りに気を配りながら丁寧に稽古してくれて助かりました。
 稽古の目的などがはっきりしない中で、みなさんひたすら受身を取らされ続けて戸惑いもあったと思いますが、とても真摯に取り組んでくださいました。
 稽古後に、とても温かい感想をいただけたりもして、大変ありがたかったです。

 2コマ目の北嶋雄先生とは、この日が初対面でした。
 慈猿先生もそうなのですが、北嶋先生も非常に物腰柔らかで、ご挨拶させていただいただけで何か感じ入ってしまいました。
 眞空拳という護身術を長年指導されていて、武道家北嶋屋というワークショップも開催されているとのこと。
 お題は『脱力と身体操作で出力を上げる』。
 脱力による重さや軸の操作を用いることで突きや蹴り、投げなどの威力を高めることについて解説実演してくださいました。
 私もミット越しに突きを頂戴したのですが、とても重くて威力があり、びっくりさせられました。
 蹴りや投げの実演も大変説得力があり、感銘を受けました。
 普段ミットを突いたりする稽古を経験していない翡縁会のみんなが、楽しそうにミットを突いている光景も印象的でした。
 うちでもこういう稽古やろうかなぁ~

 3コマ目は慈猿先生で、お題は『棒体一致』。
 木村塾の稽古にはしばらく前に参加させていただいたのですが、慈猿先生の指導は内容が多岐に渡っていて、本当に多彩。
 この日も、先生が自ら切り出してヤスリ掛けをされた短棒(どれも素晴らしかったです)を用いて、各種棒回しから、近間での拘束法、中間での解き、推棒、遠間での3カウントスマッシュ、遠中近の総合技法など、盛り沢山な内容でした。
 個人的には、棒回しがとても興味深く感じるものがありました。体を整えるのにもよさそう。
 余談ですが、慈猿先生の武術に触れると、これはリアル真壁雲斎の円空拳では!と思ってしまうのですが、そういう妄想をしてしまう人、私だけではないですよね!?

 稽古後の懇親会も武術談義で盛り上がり、また思いがけない出会いもあって、とても楽しく有意義なひと時を過ごすことができました。

 慈猿先生、北嶋先生、ご参加いただいたみなさま、本当にお世話になりました。
 ありがとうございました。
 そして、翡縁会のみなさん、いつもサポート感謝しています。

 多々良隆行
BAND_武術交流稽古会_2022-12-06-003336_01

 
 
 
 
 

20:26
2022年12月3日(土)稽古2022年12月7日(水)稽古