12月24日自主稽古にて思うこと2022年12月28日(水)稽古納

2022年12月29日

十年目の稽古納めに想う

 昨日は翡縁会の稽古納めでした。
 身勢を各種基礎稽古で練り、身法心法としての半身から剣術への展開、居合で今年の総括と来年の展望を内観して、最後に各自居合の演武をおこなって納めました。

 中野で手裏剣の稽古会を主宰されている菅祐寿先生がご参加くださいました。
 菅先生とは、先日木村塾で開催された武術交流稽古会の打ち上げの席で初めてお会いしたのですが、とても研究熱心な先生で、その時はお互いの受身や柔術の工夫を紹介し合ったりしてとても盛り上がりました。
 そのご縁で稽古にご参加いただけたのですが、この日もとても真摯に取り組んでくださいました。
 私を含めて参加者一同、よい刺激をいただくことができました。
 また、納会にも出席してくださり、菅先生自身のお話や所属されている武神館のお話など伺い、楽しいひと時を過ごすことができました。
 菅先生、ありがとうございました。


 振り返れば今年は、会としても私自身にとっても思いがけず動きのあった一年でした。
 久しぶりに奉納演武や合宿を開催することができ、新しい稽古仲間が増えました。
 私自身の大きな変化としては、ブラジリアン柔術の稽古にいったん区切りをつけたこと。好きなことはなかなか止められない質なので、ジムを退会する決断をするのにはかなりの時間がかかりました。
 それからしばらくして、ご縁があって大道塾に入門して、空道の稽古を始めたことも大きな出来事でした。この歳から空道とか、自分でもどうかしているのでは!?と思うのですが、本当に人生何が起こるか分かりません(笑)でも、同じ日に63歳の方が入門されていたので、やっぱり大丈夫、私は間違ってない!
 身内が他界したり、つい先日にも、以前所属していた会で大変お世話になった方の逝去のご連絡がありました。
 月並みですが、別れと出会いの一年でした。

 出会いといえば、今年は過去の学びとの出会い直しの一年でもありました。
 独立して10年が経つのですが、この間、会での工夫とは別にブラジリアン柔術や新陰流剣術、中国武術を学んできました。
 現在進行形で変化を続ける最先端の格闘技のトレーニングシステムや伝統武術が内包している智慧は本当に素晴らしいです。直接学ばないことには決して触れる機会は無いだろうな、と思わされるものばかりです。
 ところで、あれこれ手を出すけど、お前は一体何を求めているんだ。
 これまで何度も自身に問うてきました。
 今年、その答えがようやく腑に落ちました。
 何のことはない。求めるものは、独立以前の学びにおいてすでに師匠方、稽古仲間達に授けて頂いていました。
 みなさまには感謝しかないです。
 自分はいろいろやってみないと分からない。青い鳥、求めていきますよ~これからも!
 そういうわけで、ブレブレ上等!!が私のスタイルだと開き直れた一年でもありました。

 お陰さまで稽古は愉しいです。
 できないこと、わからないことは増えていく一方ですが、ともあれ愉しい。
 責任が増えていくのは…ですが、愉しめるようになりたい。

 会のみなさん、関わってくださるみなさま、今年も御世話になりました。
 ありがとうございました。

 多々良隆行
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17:47
12月24日自主稽古にて思うこと2022年12月28日(水)稽古納