2025年01月

2025年01月19日

2025年1月18日(土)稽古 自分の体勢見直し、体との一致

先日仕事で日本老視学会に参加した。
(3連休の真ん中の日だったので、微妙に損した気分だったが)
内容は多岐に渡っていて非常に勉強になった。
年齢を重ねて目の不調を感じたときに、できるだけすぐ眼科に行って対応することで病気の進行を食い止めたり、見えを改善させたり快適な生活に近づいてほしいという取り組みの報告があった。
最近ではアイフレイルとして、コマーシャルなども流して啓蒙活動が盛ん。
そんな中、老視や老眼といった名前がよくない、ということで変更しようというワーキンググループが立ち上がり、アンケートを取るなどの活動報告があった。
変える方向で合意が得られたので、さらに広い範囲で取りまとめ、1、2年後には変えていく模様。
まー確かに、老眼というと、いかにも年を取った、という印象が強く、認めたくない方向に行きがちなので、なじみやすく、気軽に対応してもいいかな、と思える名前に変更されるとありがたい。


稽古(取りまとめ)
かなり寒くなってきた。冬本番。
植木を入れなくてはいけないと思いつつ、まだ氷点下でないからいいかなと様子見。
(これが根腐れの原因になってしまいそうだが)

基本の動き
・鳥船、呼吸、黙想
・足入替、受身各種
・歩法各種、膝行・膝退
・半身の確認
・手刀素振り(上段、袈裟)
・転換
・半身突き避け
・相手への入りと受け入れ(縦、横)
しっかりもらって返す。
jujutsu_irihikiyoko2
もう少しのけぞらず全身で受け入れられたらよいが、入られて楽しそう?!

柔術
・小手返し(座)
細かいところにあまりこだわらずにやってもらったが、つっかえてしまった場合、一度自分の軸が崩れていないか、相手を見ているかを確認したうえで途中からかけ続けてもらい、かかることを確認した。
jujutsu_kotegaeshi2
相手の腕を楽に取り上げてその流れで返していく

Niさん、どうしても手を極めたい動きが直らないため(本能か?)、取り上げたところからは手をグー以外禁止にしてやってもらった。
グーにするのは練習法の一環でもあり、それでも技はかけられる、というかむしろ余計なことをしないので、かけやすい。

・腕切落し
しっかり乗せて、しっかり斬る。
つっかえても自分を見直してかけ続ける、ということで行った。
・一教表
体の入りで返していく方向で行った。
jujutsu_ikkyo4
体の入りと手を返していく動きが一致して入れていると、相手の崩れにつながる。


・素振り
・廻し杖
・袈裟打受

剣術
・素振り(向かい合わせ交互)
相手が斬り込んできたのに合わせて引き、打ち込んできた相手に打ち込む意識で行った。
kenjutsu_suburi_yaritori
間をしっかり見て行うことで、素振りも緊迫したやり取りとなる。

・袈裟打受(間合い確認)
相手にしっかり打ち込める間合いを認識してもらう。
kenjutsu_kesauchitoma3
大きく踏み込み、剣先を遠くに飛ばす意識で打ち込む

・斬り返し
・上段受、中心立、受流
受けがしっかりできていることを確認し、その受けを行ったうえで中心に立てたり受け流したりをできるだけ止めずに行った。
上段の受自体をきちんと行うことが難しいため、常に剣先への意識を持って行う必要がある。

居合
・初伝六太刀
・後伝6本目
どう真っすぐ斬り上げるか、どう後ろの斬りにつなげていくかが難しい。

稽古後に、試斬会。
今回はスパッと切れる感じが少なかったが、それでも結構切れている人はいた。
それぞれ課題が持てたと思うので、次回の試斬会や、普段の稽古でも同様の動きが出ているはずなので、通常稽古中も参考にして活かしてほしい。

でんこ

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15:15|Permalink

2025年01月12日

2025年1月11日(土)稽古 受、打ち込みの感覚をつかむ

正月休み明けで当然のように仕事始めとなった。
カレンダー通り、長い休みの後にいつも通りの5日間連続勤務はなかなか大変。
初日は会社全体が冷え切っている感じで、底冷えがした。
前に会社で買ってもらった足元パネルヒーターは大活躍。
冷えて仕事に集中できないことは回避できそうだが、温かさで眠くならないように注意が必要だ。。。


稽古
また冬晴れの寒い日。
場所によっては夜に道路が凍結しているらしい。

この日のテーマは、相手を受け入れる感覚で行うということだった。

基本の動き
・基本の動き
手をひらひらさせるような動きがあるが、それが何気に難しい。
・腕素振り
・手足一致突き、蹴り
・手刀素振り(上段、袈裟)
・歩法(向かい合わせでグーで合わせる、半身など)
・転換合わせ
・受身各種

柔術
・半身突き避けから側面入り身
・杖支えからの崩し
杖を持っている手を押さえた状態で崩せないことを確認後、倒れてくる杖を大事に受け止めることを行った後、その感覚を保って同じように崩すと崩せることの確認。
身体の在り方が大事なようだ。
・手解


・素振り
・袈裟打受
受は下から受けていく方向で行った。
逆の袈裟方向から打ち込まれても受の形はそのままに一度受け、そこから逆半身の受に入るよう丁寧に行った。
・上段打ち受流し
受杖の形をしっかり取れる確認を続けた。

剣術
・素振り
・袈裟合わせ
平正眼で合わせたところの距離を取って打ち込み。
・受け流し、中心立て(ゆっくり止めずに)
受けの形をしっかり取った後に止めることなく打太刀の剣の打ち込みをもらって受け流す、もしくは立てる、ということを行った。
仕太刀は受ける感覚、打ち込みをしっかりもらって斬られただけ流すことを意識する、
打太刀はゆっくりながら剣先を意識して相手の中心に向かって斬り続ける、
ということをやり遂げる必要がある。

居合
・腹抜、腹抜突き
・縦抜(通常、前・後ろ脚の動きとともに)
・後伝裏
手順、太刀筋の確認を行った。
iai_kokoro9
流れるように足元への突きを入れる。

iai_kokoro12
しっかり鞘引きをしたうえで抜きつける。

最後にサンチンで体の動きを整えた。

でんこ

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20:02|Permalink

2025年01月11日

2025年1月8日(水)稽古のこと 魅せたい背中

みなさまこんにちは!
2025年が始まりました。今年もどうぞよろしくお願いいたします!

今年も課題は山積みなので、一つずつ将棋崩しのように取り出して取り組んでいくとして、それとは別に、通年のテーマとして、今年は背中美人を目指してみたいと思っています。
昨年の年末発表会で軸を立てることを意識して、少し良くなったかな?と思ったのですが、肩周りと首のあたりがどうにもアンバランスでつながっていない感じがありました。
30年来の筋金入りの私のストレートネックとそれを支える巻き肩が原因なのかなあと思うのだけど、なかなか改善は難しい。
試行錯誤して、どうやら、首や肩を直接なんとかするというよりは、背中を良い感じに意識するのが良さそう。
前から後ろに流れるエネルギーも、感じやすくなるような気がしたりなんかして……。
いつも、後ろから写真を撮られるというような気持ちで。
そんなわけで、スマホの待受画面は、後ろ姿のミーアキャットに変更しました。
今年も、ますこは何を言っているかよくわからないと思うのですが、どうぞよろしくお付き合いくださいませ。

2025年1月8日(水)の稽古に参加しました。
この日の稽古は、
体術・柔術:準備運動、袴腰の確認、受身、歩法、手解き、腕抱え崩し、一教からの転換、
杖術:上段の受け確認、袈裟打ちの受け確認、八相返しの確認、
剣術:素振り、斬り返し、受け流し止め、初伝表1本目の変化、
居合:腹抜き、腹抜き突き、上伝5本目、上伝6本目
などなど

年末年始にすっかり固くなってしまった私の体(いや、お休みは関係ないか)。
最初の準備運動が、まあ、できない。
なんじゃこりゃ私の股関節、なんじゃこりゃって感じでした!
でも、固いながらにだんだんとほぐれてきて、稽古の大切さ、ありがたさをしみじみと感じました。
袴腰の確認、確か去年はさっぱりできなかったのが、今年は少しできて嬉しい。
が、これを忘れずに維持するのが難しい……。
剣術の、受け流し止めの打ちは、去年はいい感じの時があったのだけど、この日はすっぽ抜けてしまって。最後まで意識をきらずに、相手を斬り続けるつもりでいかないといけない。

手解きの時、目をつぶってしまい、先生から注意を受ける。
自分の体の中を意識したいと、目をつぶってしまったようです……しかし相手のあること、ひとりよがりになってはいけない。気をつけます。

稽古後に、先生にサンチンを教えていただきました。
あちこちに気をつけるポイントがあって、それを気にせず見よう見まねで動いても、型とはまったく違うものになってしまうようです。
じっくり丁寧に、取り組んでいきたいと思います。

年初から学ぶことばかり!
稽古場に入ったら、軸を立てて、簡単に崩れず、打の時は最後まで相手を狙い続け、受けの時は最後まで取り切る。
がんばるぞー!

でんこさんのブログにあった、鬼滅の刃で言うと何呼吸か?をふんわり考えてみたりしました。
私、多分、本質は、煉獄さん、炎の呼吸。
だけど、常に湿気ってる。
今年はぼうぼう燃やしてみたいものです!

ますこ

13:11|Permalink

2025年01月06日

2025年1月4日(土)稽古始、今年の所信表明

年始早々、食事会に呼んでいただいた。
年末発表会にも来ていただいたPさんのお宅、素敵なものが数多く部屋に飾られており、食事も非常に凝っていて美味しく、お酒も頂き楽しいひとときを過ごさせていただいた。
oyobare
写真はほんの一部。
ロゼワインと干し柿チーズのせ。素晴らしいマリアージュ。

話の中で、鬼滅の刃に出てくる呼吸について話題が及び、Pさんから、なぜか時透無一郎に似ていると言われた。
どこがそう思わせるのか、どちらかというと、気質的には、火や雷の呼吸のほうが近いような感じだが。

そこで思い浮かんだのが前々から考えていた今年の抱負。
剣術などで、とにかく突っ込み気味となり、相手が適切に打ちかかってきたときに適切に下がれない(前にしか進めない)ということに気づき始め、これはまずいと思っていた。
そうなると稽古で掲げている視野を広げるに反して、対応に手一杯になって他が見えなくなっているため、今年の目標の一つは「突っ込まない」にしようと思っていた。
昨年末からどうしたら下がれるか半身の見直しや体捌きといった技術的なところは見直し始めていたが、特に上半身が突っ込むのは、気持ちの問題であることを考え始めた。
相手に打ちかかろうとすればするほど突っ込むため、ここは思い切って、相手に打ちかからない、何もしない、何もない、を目指したらどうか、と思い始めていた。
これこそ「無」かな、ということで、今年のテーマは、広く、「無」と考えていたところで、Pさんからの指摘があったため、さらに思い切って、今年の目標は
「時透無一郎の霞の呼吸を身に着ける」
にしようかと(だいぶ飛躍しすぎ)。
その辺まで見越した指摘だとすると、さすがPさん、と感心せざるを得ない。

呼吸はともかく、今年は「間」とともに「無」を突き詰めていきたい。
(「無」に「間」が入るような”無限”の境地にいきたい)


稽古
冬晴れの寒い日。

例年より早めの稽古始だった。

基本の動き
・基本の動き
腰の在り方を主に確認するような動きを行った。
・腕素振り
・手足一致突き、蹴り
・手刀素振り(上段、袈裟)
・歩法(向かい合わせ)
・転換合わせ
・受身各種

柔術
しっかり圧をかけて抵抗があったところから体を整えて崩すようなことを行った。
・腕切落し
・腕抱え崩し
丁寧に自分の身体を見つめなおすことで、相手の崩れを誘発する。
Tちゃん、うまく相手に動きを伝えて崩していた。


・素振り
・袈裟打受
袈裟のラインをしっかり取っていくが、相手の打ち込みが常に入らないようなところに取っていく。
受はどう行っていくか今後決まっていく見込みか。

剣術
・素振り
・袈裟合わせ
平正眼で合わせたところの距離を取って打ち込み。
・受け流し
最近打ち込みを見直して、離れた間から打ち込む方針を取り入れている。
めざしさん、この方法と身体との一致を意識してもらったところ、だいぶ打太刀の要素が出てきたように思った。

・中伝裏1本目、変化2つ目
丁寧に一太刀ずつ行っていった。

居合
・腹抜、腹抜突き
・縦抜

2尺5寸に今年から戻した初日。
体全体の使い方は、長尺居合刀を抜いていた時と変えないことを意識して行った。
当たり前だが簡単に鞘から抜ける。
納刀は始め剣先が入り始める距離感のずれに戸惑ったが、数回抜くとすぐ慣れた。
腹抜突きは、身体を使い切る前に抜けてしまうため、そこから飛ばすところが手で持っていく感じになってしまった。
縦抜は、抜き出しのところで今まで鞘が床に当たって腰をある程度までしか落とせなかったが、鞘が短くなって落とせるようになったため、抜き方に差が出てきた気がする。
違いを受け止めて、長尺居合刀で培ってきたものを活かせるよう気を付けて稽古していきたい。

最後にサンチンで体の動きを整えた。

でんこ

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08:00|Permalink