2025年08月17日
2025年7月13日(日)奉納演武への道 後編
(前回までのあらすじ)
バチは改造人間である。
都立墨東病院で体内に埋め込まれたチタン合金を使い、人間の自由のため、理不尽な世間や腰痛と戦うのだ!
師匠から授けられた秘術により、圧倒的な回復を遂げるバチだったが…。
意外と動けることが分かった私ですが、通常稽古でいろいろと試してみたところ、やはりすべて元通りという訳にはいかず、出来ない動きがいくつかあることに気がつきました。
足の入れ替え、柔らかい前受け身など、腰とは関係無さそうなことがぜんぜん出来なくなっている。
その昔、指導員だった時の経験でいうと、高齢者が苦手とする基本動作がだいたい出来ない。
こういうシンプルな動きの出来不出来は、コツを掴む習熟度の問題だと思っていましたが、フィジカルなコンディションに原因があるとは考えたことがなかった。
やはり、その立場(特に弱い立場)にならないと見えてこないものはたくさんあります。
そして演武当日。
恐る恐る居合をやってみたところ、自分で言うのもなんですが、これが案外良かった。
気負いがないせいか、肩の力が抜けている。
身体を労わりながら動いてるので、普段よりも軸が立っている。
後日、動画で確認しても、そんなに悪くない印象。
なにがどう作用するか、やってみないと分からないものです。
居合は一本だけ失敗しましたね。
動画で見ると、一見、鞘を引っ掛けたように見えますが、実際には右足が咄嗟に動かなくて、タイミングがズレてしまった。
写真にちょうどその瞬間が写ってます。上体はすでに切り下ろしの体勢に入ってるのに、下半身はまだ立ち上がれてない。全身の同期が取れていない感じですね。
今回は多々良先生の舞という新しい試みもあり、この場作りの効果なのか、とても良いバイブスの中でご奉納出来たように思います。
初心者の方も含めて、全体的に「剣が走っている」という印象を私は持ちました。剣術をやる上で、たいへん重要なポイントだと思います。
特に、指導員の皆様がやった「剛の剣術」と「柔の剣術」に圧倒されました。
演武者それぞれの個性と「型が要求するもの」の相性がよく、とても良い相乗効果があったように思います。
こういう剛と柔のコントラスト、振幅の大きさが自分たちの剣術の持ち味だと再確認しました。
自分もまたこういう型に取り組んでみたいですね。
怪我から一年を経て、また武術が出来るようになったことを、多々良先生、会の皆様、七社神社様、見学に来てくれた友人に深く感謝です。
