刀剣鑑賞

2022年11月26日

2022年11月23日(水)稽古

刀剣鑑賞というアプリがある。
https://toukenapp.jp/
会社の人に、大刀剣市に行ったということを話したら、こんなアプリがあると見つけてくれた。
刀剣は凸版印刷で文化財のデジタルアーカイブを進めているうちの1つで、それをスマホで鑑賞できるようにしたようだ。
実際に刀を持っているように、傾けると光の当たり具合が変わる。
しかも超高精細で、地沸(じにえ)や地景(ちけい)まで鑑賞できるとのこと。
刀の詳細な説明もあり。
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光の当たる位置がスマホの傾きで変わる!

1つ刀を表示できるごとに1100円かかるようだが、これだけの情報が得られるならこんなものなのかも。
体験版しかやっていないが、会社の人はさっそく1つ入れてみたらしく、見せてくれた。
(結構ゲームも課金しているらしい。。。思い切りがいい人だ。)
かなり説明が詳しくてためになる。
傾けていろいろ見ると、刀のすごさも伝わってくる。
まだ2振りしかアプリ自体に登録されていないようだが、今後増えていくかどうか。


稽古は年末発表会に向けた自主稽古。
徐々に来てくれ、最後はかなり活気ある場となった。
Kaさん、熱心に早くから来ていた。質問も熱心にしてくれて、意欲がうかがえる。
Hiさん、体調面でいろいろあったそうだが、久々に来てくれた。
完全復活できたようで、稽古の動きも問題なくできていた。

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型の稽古。まずは形から入ることも大切。

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組での居合の工夫。年末発表会が楽しみ。

そんな中でのこの日の気づき。

上段の受けは何が正しいか。
上段の打ちを受け止められること、が大前提。
その中で、強い打ちに対して受けられる体勢を取る、
もし受けきれなくても自分の剣が頭に当たって相手の剣を入れさせないラインに剣がある、
相手の打ちが変化しても対応できる体勢を取る(中心を空けない)、
こんなところか。
きれいな形を取ろうとすることも大切だが、上記のようなやるべきことをやろうとすれば、形はおのずとついてくる。
ただ、形からやるべきことが見えてくる場合もある。
形から入ると、ある意味上達が早い。
そこから本当の受の在り方や対応力などは、稽古を積み重ねてつかんでいくことになる。

組太刀を何人か受けると、それぞれに個性があり、面白い。
形を取っているが、剣が相手に来ていない人、打ち込み強いが手打ちの人など。
剣が相手に来ていない人は、まずは思い切って打ち込むことも大事でそのように伝えることが多い。
ただ、柔らかくやれていれば、稽古を重ねるごとに段々と取る感じが出てきて、ある意味かなりうまい、という感じが出てくることもある。
この場合はこの打ち込みを育てたほうが良いようにも思うが、思い切ってやることで自らが取っていくという感覚もつかんでほしいとも思う。
打ち込みが強くて手打ちな人に対しては、直す必要があるため体で柔らかく打ち込むことを伝える。
この打ち込みのまま続けると、いつか相手か自分が痛い目に合う可能性があるため、意識して修正してもらい、その中でどう明確に打ち込むかを意識してもらいたい。
(ただ、痛い目にあったほうが覚えは早い。
昔袋撓による打ち込み稽古で、私自身があまり怖さを知らずにやっていたが、ある人がかなり振り回してきて、一回鼻先をかすった時は命の危険を感じ、これは心してやらないといけない稽古なんだ、と刻み付けられた経験がいまだに忘れられない)
どの場でどう伝えていくか、何を目的にして伝えるか、伝える側の力量は常に問われる。

真っすぐ斬りをかける場合、手で押しつけや速さを出そうとするなど余計なことをやると、相手は逆に受けやすく、入りにくくなることが多い。
そこで何もせずに剣に任せて落とすだけだと、うまくいきやすい。
剣が落ちる速度は自分が作り出すより相当早く、相手の中途半端な避けに対して隙間をかいくぐった太刀になる。
ただ、それに合わせた体捌きができればよいが、その先が続かなくなることもある。
剣の落としを剣先に意識を向かわせたままできたら、そのほうが理想に近い気がする。

でんこ


14:39|Permalink