居合

2023年01月08日

2023年1月4日(水)稽古始

袴の背板を入れ替えた。
だいぶ長いこと着ていた紺袴の背板が、あるときからぼきぼき折れていることに気づいた。
しばらくごまかしていたものの、何とかしなくては、という状況になったので決心して取り出してみた。

seita
上のほうは原型をとどめていたが、下のほうはもっと細かくなっていてボロボロに。
あと2cmぐらい長かった。

背板を入れ替えるにしても、探しても売ってなかった。
ネットで見ると耐震用マットを切って使うとよいなどがあったが、ホームセンターに行っても大きさが小さいものしかなく、素材をいろいろと見たものの、いまいちそれっぽいのがなかった。
家でいろいろと見たところ、使っていなかった小型のまな板がそれっぽい素材で、弾力があってゴムに近い感じだった。
お、これはいいのでは、と背板の型を取ってその大きさに切ってみたところ、良さそうな感じ。
(背板の長さだけ測ればいいかと思ったが、よく見ると左右非対称のため型を取った。
何か秘密があるのか、いまだに不明。)
入れて縫い直してみると、なかなかよい。
着てみると、腰が締まる感じになった。
今までいかにごまかした着方をしていたか。
しばらくこれで試してみたい。


稽古始。といっても1週間前が稽古納だったため、それほど間はなかった。

基礎運動として、四つん這いで体を緩める動き。
腰を入れたり腕を伸ばしたりして体を伸ばす縮める動き。
肩甲骨を意識して腕を開いたり閉じたりする動き。
受身、杖を立ててバランスを取り、体整える動き。

半身突き避け
基礎練習として、突きを胸に付けた状態から突き込まれるのを半身でかわす。
jujutsu_hanmitsukiyoket
横に逃げない、払わない、押さない、引き込まない。

半身突き避けからの入り身投げ。
一拍子での動きも行った。

小太刀の素振り
小太刀の長さに合わせて腰を落とす確認。
型の動き。


剣の打ち込みに対して 3太刀受ける、また3太刀目に打たせず取りに行って相手を返す

構、素振り
袈裟
狭いスタンスでの斬り返し
kenjutsu_tissoku
小さな動きでも剣先を利かせて斬りをかける

斬返
緩みを使って打ち込む。受けも柔らかく受ける。
斬落止、突
剣先を意識してとにかく真っすぐ。
初伝表六本
腰をかなり低く落として行った。

居合
腹抜
心の型七本目、一本目


昨年感じたこととして、
いつも自分が行っている動きと、写真や動画の動きのギャップに愕然としてきたのが、昨年初めてほんの少しだが一致してきた感覚があったので、今年はもっと一致させたい。
そのために、今年は、
①半身、腰を低く落とすことを心掛ける(昨年からの引き続き)
②発想の転換の突き詰め
③打太刀、仕太刀の在り方
の3つを挙げたい。

2つ目、昨年の気づきとして、力を入れたいが入らない場合、そこに着目するのではなく、他を緩めてみる、ということで結果的に力が入る(全体のバランスが取れた動きができる)ということがあった。
(発想の転換)
逆に力が入ってしまうところは、もっと入れてみる、逆方向に力を入れてみる、などということもできる。
そこで、直したい、やりたい動きは、そうしたいと思わず、逆にそれぞれ、
直したい動きをやれやれ、やりたい動きをやるなやるな、と思うと意外とそうなる。
・突っ込み気味のときに突っ込め突っ込め
・斬りたいときに、斬るな斬るな
例えば、剣術で体が突っ込んでしまう時に、突っ込め、と思うと、はて突っ込むとは、と考えてしまうのか、どうやるんだっけ、と思うと意外と突っ込むこと自体が難しくなる。
斬ろうとするときに剣先がうまく走らず、ふわっとする、手でこねる、などうまくいかないとき、斬るな、と思うと、斬らずに振るってどういうこと、と適当に振ると、意外と自然な動きになって、結果的に剣先が走る。
(稽古中にやってみると結構面白い)
そのうえで、どういうことが起きているのか、やろうとしてその動きになるようにしていきたいが、その必要がないのか、いろいろと検討してみたい。
3つ目は、おそらく永遠の課題であると思うが、改めていろいろと考えてみたいと思う。

あと細かい点では、
・居合の縦抜をうまくなりたい
ずっと抜いていてもこれという感覚がつかめたりつかめなかったり。
何となくヒントは得られてきた気がするため、あるところの確信は今年は得たいものだ。

でんこ


16:33|Permalink

2022年12月31日

2022年の振り返り

今年はコロナが引き続き続いていたにも関わらず、稽古場での稽古を続けていけました。
昨年のブログを見返すと、オンライン稽古の記載が多くあり、これはこれで多くの学びがあったことが思い返されましたが、対面でできることはありがたいことです。

昨年の年末発表会は、いろいろなものへの思いが強く、個々に意味を見出し、やたらブログも記載していましたが、今年は多くを語るというよりも、全体を通して良さをしみじみ感じたようで、詳細は自身の項目の振り返り程度でした。
これはこれで意識の変化であり、いいとか悪いとかではないのかなと思っています。

振り返ると、今年の稽古でのテーマは、
・腰の落とし
・交点
の2点だったと感じています。
腰の落としは、昨年から年初にかけて集中的に行った小太刀の素振りやゆっくり段階を追って抜く居合、腕を伸展しての剣の素振りなどでかなり練り込みました。
それにより、半身がきっちり取れ、動きやすい体勢、厳しいながらも統制された打ち込みなどができるようになってきました。
よく稽古に参加していたOさんは、動きが変わってきたように思います。
自身は年末発表会の打太刀の構えを何の気なしに見返してみました。

2021年
2021nennmatsu_uchidachi

2022年
2022nennmatsu_uchidachi

最近腰を落とすことを意識しているとはいえ、違いはあるようで、安定した構えに少しはなったかな、という感じです。

交点は、一つは相手との斬り結びであり、そこを通して取られないいい体勢が取れる位置。
上段の受けなども、受けることで自分が安定してきて次につなげられるような感覚も得られました。
もう一つは、実際に斬り結ばなくても、常にやり取りに交点を作り続けること。
すべての技でそうなのだが、例えば、受流、廻剣での連続合わせなどは、交点がない、もしくは当たったところと思いがちだが、そうではなく、あくまでその前に交点があって、そこからの展開で相手の剣を流している。
何となくできる、やり取りっぽく何となく相手の剣に打ち込む、では見た目だけになってしまう。
柔術や杖でもそうであり、居合でも仮想の相手との交点はおそらく存在する。
上記二つは同じものであり、また交点は意識しすぎるものではなく、あくまでその点を介しての相手への働きかけである。

そんなようなことを意識した一年でした。


2021年4月からHPを新しくしたことに加えて会のブログへの記載を始めて、はや1年半以上経ちました。
とりあえずあまり気負わず始めたのですが、何とかここまでぼちぼち続きました。
書くときに稽古内容を振り返ると、大事だったところやできなかったところが思い返されて、あーかこーか、と余計なことも考え始め、いろいろとまとめていく作業も入るため、いつも結構な時間を要しています。
(その分家のことがおろそかになっています。。。)
これでは今後続いていかないので、端的に記載していこうと思いますが、ここで思い返すことがいい稽古にもなっていたことは事実です。
来年も適当に、読みやすいとかあまり考えずに思いのままに書いていきたいと思います。

今年の年初のブログを見返すと、ますこさんは今年の初めにおみくじで天岩戸を開くと出たそうです。
古武道でいうと、もしかしたら開けていないと感じているかもしれませんが、ますこさんにとっての天岩戸が、重ーい鉄の扉から、軽い簡単に開く扉になっているような気がしました。
目標としていたことも、やってみたらなんとできた、ということがいくつかあったかと(ブログでも書かれていましたよね)。
開いていないだけで、おそらくこれからどんどん開いていけるのでは、と思いました。
会の皆さんも、まずは扉を見つけて、開くチャレンジをして頂けたらと思います。
私も扉をどんどん見つけて開いてみたいです。


仕事納の帰り道、酒屋では酒粕と、これだ、と選んだ日本酒(純米うすにごり生原酒)を、スーパーでは値引きしていた鰹たたきを購入し、家で冷蔵庫にあった春菊をサラダにして、鰹たたきとともに夕飯に添えました。
さっそく日本酒を開けて飲んだが、これがめちゃめちゃおいしかった!
鰹たたき、春菊サラダがまたよく合い、さらにお酒を美味しくしてくれました。
美味しいものを美味しいと感じる、
稽古でも何かに、お、と気づけたときやうまくできた瞬間、
こういう幸せがたまに落ちていることが今年もあり(ほとんど忘れているが)、
生きることへの多少のうるおいになっているようで、ありがたいです。

今年も一年間、ありがとうございました。

でんこ


08:30|Permalink

2022年12月30日

2022年12月28日(水)稽古納

今年最後の稽古禄ということで、小ネタも大盤振る舞いに3つ。

今年は寒さにも気を付けるため、冬至らしいことをしようと、カボチャと柚子を買った。
カボチャは煮て食べた。
柚子は風呂に入れるために外に出しておいた、、、が忘れた。
仕方なく冷蔵庫にしまった。
次の日でまあいいか、と思っていたら、また忘れた。
次の日も、その次の日も、夜になるとすっかり忘れた。
もうこれは別用途にしようと、夕食のうどんにアクセントで入れようと思ったが、久々のうどん作りだったために具の分量を誤って野菜大量になり、圧倒されて柚子を入れる気が失せたのでやめた。
もうこれは正月の雑煮用だ、と思っていたところ、今年に限って別の柚子が手に入った。
この柚子の行方や、いかに!

パルシステムで定期購入をしている。
毎週決まった曜日と時間までに頼むと、1週間後に届く。
毎週注文するものを登録できるシステムがあり、利用すると若干ポイントがたまるので、毎週ではないがたまに頼むものを登録し、安売りしているとき以外は休止依頼(ポチっと押すだけ)、というせこいことをしていた。
この毎週の注文締切日が、年末だけ変則的になる。
注文方法が紙とネットがあり、紙だと年末だけ2週分を1回に頼まなくてはいけなかったが(届くのは2週に分けて)、ネットは1週分はもっと先でいいという記載に気づき、あまり先の注文はしたくなかったので、よしよしと先延ばしした。
締切日がいつもより1日早い曜日だったのだが、同じ曜日だとすっかり勘違いしてしまい、締切日を過ぎてしまった。。。
そして登録したものの休止ができなかったので、登録したものがすべて来ることに。
例えば豆腐は絹、木綿、小パック、厚揚げと4種類も登録していたため、年始は全部来てしまう。。。
牛乳も2種類など、他もいろいろあり。。。
やってしまった~、へこむ。。。

Pさんの家にお食事にお呼ばれした。
手土産に、たまたま入手した甘エビを持って行った。
殻付きで立派なものだったが、箱ごと渡してお任せしてしまったら、なんとステキな一皿になって出てきた。
amaebi
こんなに入っていたのか~、殻むきすごく大変だったのでは。
これ以外に、殻を使ってビスクとパスタのソースにもして頂き、めちゃめちゃ濃厚なエビの味を堪能できた。
家で食べたら、むきながら食べて、頭のところもせいぜいちゅーちゅー吸って終わり、だったはずなので、素材を最大限に活かしたものとなった。なんとありがたい。
このほかの食べ物やお酒もとても美味しく、贅沢なひとときを過ごさせて頂いた。


稽古は仕事が長引いてしまったため、最後の項目だけ参加できた。

居合
うまく抜けると思う型、逆な型、うまくなりたい型を選んで練習し、最後に今日の参加者全員が披露した。
2022keikoosame_iai12022keikoosame_iai22022keikoosame_iai32022keikoosame_iai42022keikoosame_iai5

いろいろ課題はあるものの、今の自分の在り様をそれぞれが表現できた、説得力のある居合が抜けた様子が写真からも伝わってくる。
ここからどう変化していくか、来年が楽しみである。

でんこ

12:19|Permalink

2022年12月26日

2022年12月24日(土)稽古

微妙にぎっくり腰的な感じになった。
最低気温がそろそろ氷点下近くなってきたので、ベランダの植木を家の中に入れようと動かしていたら、ちょっと左腰が、いて、となり、これはこれは、と思いながら、何とかそろそろと動かして植木移動作業自体は終了した。
立てないほどではないので大丈夫かと思っていたが、ひょっと何かをするときに、これはやばそうだ、という感覚に陥ることがあった。
正座は大丈夫だが、足を投げ出して座るのはやばかった、など。
何とかこうとかしていると、徐々に良くはなってきた。
次の日の稽古では、通常の動きは集中していることもあり特に問題は恐らくなかったが、体の状況と向き合う受身はいろいろ試し試しだった。
前廻りや後廻りなどの廻り系は、体を緩めてゆるゆると動くので、通常難なくできるのだが、痛いところがあると、かばうことなくそこが緩んで伸ばされるので、いててて、となる。
何回かトライしたが、どうにもこうにも、痛いし、初心者がドテ、となるような動きになっていて、目も当てられない。
できないときはこんな感じだったかも、と感慨にふけりつつも、何とも言えないもどかしい気分になった。


稽古
手首廻し、そこから体のつながり、肩甲骨周りを意識して
上記のつながりとして、小太刀の素振り
久々に型を行った。
初めてやる人もいて、のびのび動きたいのだが、どうしてもぎこちない人が多かった。
今後もやることあれば、いろいろと工夫したい。

柔術
半身突き避けからの投げ
突きに対して半身できちんと捌いた後につながりを意識した技2方向。
自身の突きはすっと違和感のない程度についてリアクションを見ていたが、次回からは今までやっていたような、早さを少し追及した突きにしてみたい。
Mさん、相手のリアクションに対する反応と、柔術の受け方は悪くない感じ。
ぶつかりそうになったときに力んでしまう癖が抜けてくるとよい。

剣術
構、素振、剣当
かなり久々に剣当は行ったが、反応の仕方や初動の消し方など勉強になる。
kenate
打つ側、避ける側とも気配をいかに消せるか。

居合
基本(壁抜、腹抜、縦抜)
Niさん、1つ1つの動きを丁寧に行うと、かなり形になってきていた。

柔術
中心取
負けない体勢を作ることと、それを踏まえて攻め込める体勢を作ること。

クリスマスイブということで、お菓子を多くの人が持ってきてくれた。
Hoさんはなんと手作り!
xmassweets

美味しい楽しいひと時を過ごせた。

でんこ

13:59|Permalink

2022年12月20日

2022年12月17日(土)稽古

頭を洗っているときに、顔に力が入っているらしい。
テレビでブラシの選び方や頭皮ケアの仕方をやっていて、健康な髪を保つには大事、ということを思わされたので、頭を洗っているときにちょっと洗い方を気を付けてみたのだが、どうも眼はぎゅっとつぶっていたり、おでこのあたりに力が入っていたり、なんだか疲れる状態にいることに気づいた。
リラックスするように気を付けて、ちょっとマッサージするような感じで頭を触ってみたら、ちょっと頭皮が緩んできた(ような気がする)。
いろいろとまだまだ無駄な力が入っているところが多そうだ。。。


稽古
手首ぐるぐる、そこから体のつながりなど。
受身、歩法、膝行など。
前廻り受身はゆっくりでも緩みで内側に入る感じ。
maemawariukemi
緩みで体の中心である足のある所あたりに入り込む。

杖でバランスを取ってその体の状態で動いてみる、など。

居合
正座で両手を取られたところから立ち上がりに合わせて抜きつけ
立ち上がりの動きで相手を崩す流れでの斬りつけで崩し切る。
緩んでいればぶつからずにきれいに崩せるか。

剣術
素振り
剣の動きに合わせて身体の動きを極端に動かして剣と動きを合わせていくところから、身体の動きを小さくしていく。
身体の動きから剣に伝えていくやり方もあるが、それぞれのモードに合わせてどちらで行うか決めてもよさそう。
剣の動きが遅れないようにすればするほど遅れる。

斬返、袈裟の打ち込みから斬り切る基本稽古
剣が動くのに乗っていくことで強い打ちを意識することなく相手を斬り切れる。
剣先が遅れると斬れない。でも先走っても斬れない。
kenjutsu_kirikaeshihenka
剣に乗って剣に入っていければ斬りきれるかも。

上段の受確認
打ちこまれたとこからプレッシャーをかけられても安定して受けられるか確認。
安定して受けられれば、打ち込んだところから剣を上から、下からずらしてきて入ろうとしても入られない状態が作れる。
今回受けたところ、楽に受けられ、強く打ち込まれるほどその力を利用して安定した強い受けができる感覚になり、不思議な感じだった。
これが合っているのかどうか、合っているとしたら、地震が起きると組んでいるところが揺れを吸収し、むしろしっかりはまってくる日本古来の木造構造のような感じか。
先生の打ちを受けているときは力んでごまかしているところがあったように思うため、まだまだだが、取っ掛かりは見えたか。

柔術
半身突き避けの受けモードをしっかりと、柔らかくで感覚の違いの確認
膝立ちでの攻防

でんこ


00:42|Permalink

2022年12月11日

2022年12月10日(土)年末発表会

年末発表会がとうとう来た。
これだけ多くのことを集中して行う機会は年に1度かその辺であり、仕事以外だとなかなかないため、貴重な場でもある。
稽古する機会は多くても週に2回になってしまうため、型の手順、動きはイメージトレーニングで。
頭の中でスムーズに出てくるようになれば、手順はとりあえず理解して稽古に臨める。
(ただ、あまり真剣にやると取りつかれてしまい、夜眠れなくなったり、仕事に支障をきたすので、ほどほどに。。。)

発表会前準備はいろいろな方のご協力があってスムーズにいったが、全体のことばかり気にして自分自身の準備が整っていないことに始まってから気づき、トップの居合をやることになっていただけに、進行を遅らせてしまったのは反省点。

全体的には、なかなか時間がなく合わせられない中、皆さん頑張って今できる演武をやっていたと思う。
頑張りが表れ、見ていて清々しかった。

今年の出番は7項目。
居合
広い視野でのびのび五方を切り開く、という感じでやりたかったが、全体的に初動が何かをさぼっていてなぜか手が見える感じだった。
1本目は初伝七太刀の2本目で最近必ず抜いている、きっちり動くことで成り立つ型だが、流れでごまかせない分難しくなっている。
今回もつまりはしなかったが、まだ苦しい抜き方になっているため、体全体を解放して動けるようにしていきたい。

剣術:初伝六太刀
Mさんは固い中でものびのびできていてメリハリもあり、よかった。
打太刀はなかなか取りに行く感じを出すのが難しい型であるため、何をすべきか今後考えていきたい。

杖:中伝組杖
Hoさんは明確性もあり技もうまくかけていてよかった。
打太刀は打ちが微妙に浅いところがあったかも。

剣術:二刀
めざしさんは少し引き込む感じがあったものの、捌きは問題なく、少し慣れが出てきた。
この慣れを今後良い方向に持っていけるかどうか。
打太刀は間積もりを曖昧にしないで打つべきところで打ち込めるようにしたい。

集団柔術
それぞれの個々の技は、稽古していない中それなりにできていた。
特に介護柔術はそれっぽく、ますこさん、Kちゃんともやりすぎない動きが相手を誘導していた。
構成が少し間延びしてしまったので、次回機会があれば見直してさらに面白いものにしたい。

薙刀:薙刀連刀
Oさんは限られた稽古数でよく手順を身に着けていて、自身がちょっと手順が微妙になってしまったところがあったがそれでもまあ形になった。
間が少し詰まっているところの見直しと、やるべきことの明確さが出せるようにするとなおよいものになりそう。

剣術:先生との剣術
なかなか動きを委ねられず、特に1本目は先に動いてしまった。
そのほかはテンションが上がった先生に速さについていけないところはあったがまあ何とかこなしたというところか。
どうしても速くなると固めてしまいそうになり、ここは課題。
nennmatsu22_kenjutsu_Ono1

二部は恒例の演奏と持ちネタなど。
Nさんの居合は雰囲気があった。
Kちゃんの合宿ネタの歌は相変わらずの歌唱力で、今年の合宿が思い出され、Oさんの三味線は聞かせる感じで、ますこさんの鍵盤演奏は、さすがでまた1つ多彩さの片鱗を見ることができた。
最後の浦安の舞は参加させてもらったが、何とかこうとか自身は間に合わせられた。ますこさんのリードに助けられっぱなしではあったが、厳かに歳を越せそうな感じはちょっとは出せたかな、という感じ。
nennmatsu22_urayasu
写真を見ると、微妙にサンタクロースのような。。。

何とか楽しく、怪我無く無事に終えることができた。
そして、いい場を会の皆さんとゲストの皆さんと共有でき、それぞれの持っているものを表現し、そのうえで課題を抱えて、来年につなげていけると思う。
撮影に協力して頂いた方々、ゲストの皆様、ありがとうございました。

でんこ


23:07|Permalink

2022年12月09日

2022年12月7日(水)稽古

有給休暇は年に少なくとも5日は休まないといけないが、いつも気づくと取得が遅くなり、会社からの注意喚起が来るようになる。
休みたいのは休みたい。
なぜ休めていないか、仕事忙しくて休みにくいときもあるが、今日会社に行けばここが進む、と思うと何となく休めずにきてしまい、今年度も半年たったところでまだ1日しか取得していなかった。
先日もう1日取得して、今回年末発表会の準備もままならないため、1日休むことにした。
物理的な準備もぼちぼちで、ちょっとずつ進めているが、それよりも演武のほうが何とも。
二部の出し物のほうも、毎年恒例一部で合わせて何かやるのだが、それが何とも覚えられていない。
動くと楽しいので、何とかあと少し、頑張って身に着けたいものだ。


稽古は受身や素振り等確認した後、
年末発表会に向けた個別稽古。
それぞれが追い込みに入っている。

kenjutsu_syoden6no3
剣術。形にとらわれずにやるべきことができているか。

nennmatsu_keiko
それぞれの課題稽古。いつもより緊張感がある。

kaigojujutsu2
やっと柔術は全員での通し稽古。それぞれの動きが特色が出ていてうまい。

居合はそれぞれ特色が出ている。
ますこさん、どこまで腰を落として抜けるか(あと一落としと、常に上げないようにすればよさそう)。
Oさんから心の型7本目について質問あり。
だいぶ上手だが、斬手を意識するあまり肘が張って苦しくなっているところがあったので、そこを楽に半身を開くような感じでやってもらうとかなりいい感じになった。
自身でもどうやっているかいい確認になった。
自身の居合は稽古不足のため、どこまでいつもやれていることができるか。

薙刀は自身のパートでないところを少し行ったが、特に4本目で半身の捌きが曖昧だったことに気づいた。
改めてきちんと意識しないといけないことが多い。

先生との剣術は、落ち着いて動きに乗ること。

でんこ

17:47|Permalink

2022年12月04日

2022年12月3日(土)稽古

いよいよ年末発表会まであと1週間。
稽古の追い込みとともに、いろいろな準備も進めている。
年末発表会後に忘年会を行う予定だが、会場の周辺の飲食店はもともと少なかったが、このコロナなどのご時世もあり、さらに少なくなり、さらに遅くても23時に閉まってしまう店がほとんど。
その中での1軒に何とか決めることはできた。
なかなか世知辛い世の中になってきている。。。


稽古は受身や素振り等基礎的なことを少し。
剣術は受けの基本から行った。
今回は袈裟打ちに対し、力で打ちを受け止めるのではなく、体の構造で受け止める形の確認。
強い打ちが来ても、頭などに相手の剣が当たらない位置に剣を置くこと、さらに自身の剣が押し込まれて頭などに当たらないような持ち方をすること。
慣れないとつい反発する持ち方になるが、回数を行って形を身に着けてほしい。

後半は年末発表会向け稽古。
各自の課題を行った。
ますこさん、剣術中伝裏は、形にはだいぶなっている。
縮こまりすぎずのびのび固めずに行えれば、かなりよくなってくる。
Otさん、初伝六太刀の手順はこなせるようになった。
やるべきことを徐々に理解していけるとよい。
Mさん、初伝六太刀はかなりよい。
相手に合わせられる動きができている。
あとは本番はのびのびやってもらえたらよい。
kenjutsu_chudenno32
間のやり取り

組杖中伝はHoさんはコチラがシビアにやればそれに合わせていい動きが出てくる。
崩しもかなりよい。
手順を間違えなければ、後は自信を持ってやってもらえたらよい。
jo_chudenno8
相手に沿って返せばおのずと崩せる

二刀はめざしさんはだいぶ慣れて安心して打ち込めるようにはなってきている。
取るべきところも取れて間が見えてきているので、明確さが加わるとなおよい。
nito_no5
小太刀の捌きと大太刀での明確な取り切り

先生との剣術は、余計なことをすると取られることが必須なので、余計なことをせず、剣の流れに従い、剣先に意識を持つ。
仕太刀の打ち気を感じて打太刀が先に先に動いてくるので、その後の対応をどこまで待てるか、対応できるか。

居合は各組が工夫している様子が伺えて楽しみ。
syudaniai2
本番どこまで合わせられるか

柔術は介護系を取り入れたものが固まってきた。
それぞれの良さを活かせた演武ができればかなり良いものになると思う。
syudanjujutsu
座りから立ち上がらせるところ。かなり自然に浮かせられる。

でんこ


13:20|Permalink

2022年11月27日

2022年11月26日(土)稽古

Tシャツ用ハンガーは決めているものがある。
前は洗濯後に干した時に普通のハンガーにかけていたが、脇の下のところが当然広がらないので、どうにも気になっていた。
そこで探したところ、樹脂でできた、本来はバスタオル用の横に長くなるものがあったので、それを愛用していたが、どうしても樹脂だと傷んでくるし、ボロボロと落ちて環境面でも気になっていたため、ステンレス製で何かないか探した。
そこで発見したのがこれ。
hanger2
横幅73cmで、本来やはりバスタオル用。
たたむと、
hanger
こんな感じに簡単にたためる。
たたんで首元から入れて広げれば簡単に干せる。ちょっと肩のところにしわがよるが、脇の下のストレスフリー。
長袖シャツも干せなくはないが、袖の途中でぶら下がる感じになるので、傷みたくない服はやめたほうがよい。
道着も広げて干せる。
ただ、1個1500円前後とお高い。。。
それでももう一生使うつもりで、家には買い足し買い足しで7本ある。
もうTシャツはこれでないと干す気がしていない。
自分にとっていいものに出会えるのは非常にうれしくなってくる。


稽古
基本の体の動き、受身、廻し杖(基本)など。

柔術
型を決めての受誘導など。

剣術
構えの確認、素振り、斬り返し、中心立、受流(止、流)
構えは改めてきっちり確認。
ただ、構えは何が正しいかは、動きの中で分かってくることが多い。
まずは曲がっていないか、無防備になっていないかなどから。
中心立は、立てるところは皆さん非常にうまいので、上段の受の確認として、守りがきちんとできているか確認しながら行ったところ、形も非常に良くなってきた。

kenjutsu_jodanuke
上段の受確認。上からだけでなく、中心が空いて取られていないか、下からの入りを防御できているか確認。きちんとできていれば、ほぼ同じ形で守り切れるはず。

受流は止と流が本来同じものとの意識が持てるように。
まずは流は止がきっちりできるまでやらなくてよいかも。

その後剣術は年末発表会向け型の確認。
kenjutsu_syoden
相手への働きかけを明確に行う。

Mさん、中心の感覚が弱いところがあるものの、相手の中心へまっすぐ斬り割る感じはかなりよい。
こちらが勉強になる。

居合
年末発表会に向けて。
各集団が個性を出して稽古中。
syudaniai
初めての合わせ稽古。どこまで合わせていけるか。

薙刀
素振りの確認から、型の確認。
Kちゃん、久々で動きがぎこちないながらも、薙刀に入る感じ、半身の感じなど、要所要所の動きがかなりよい。
あとはどこまで型の動きに慣れていけるか。
Oさん、動きに対してなじみ、やるべきことは理解できつつある。
基本的な半身の動きがきちんと取れるか、薙刀と一体になれるか、どこまでやりこめるか。

nagi_no62
中心を取り続ける意識。

でんこ

14:55|Permalink

2022年11月26日

2022年11月23日(水)稽古

刀剣鑑賞というアプリがある。
https://toukenapp.jp/
会社の人に、大刀剣市に行ったということを話したら、こんなアプリがあると見つけてくれた。
刀剣は凸版印刷で文化財のデジタルアーカイブを進めているうちの1つで、それをスマホで鑑賞できるようにしたようだ。
実際に刀を持っているように、傾けると光の当たり具合が変わる。
しかも超高精細で、地沸(じにえ)や地景(ちけい)まで鑑賞できるとのこと。
刀の詳細な説明もあり。
tokenkansho2tokenkansho1
光の当たる位置がスマホの傾きで変わる!

1つ刀を表示できるごとに1100円かかるようだが、これだけの情報が得られるならこんなものなのかも。
体験版しかやっていないが、会社の人はさっそく1つ入れてみたらしく、見せてくれた。
(結構ゲームも課金しているらしい。。。思い切りがいい人だ。)
かなり説明が詳しくてためになる。
傾けていろいろ見ると、刀のすごさも伝わってくる。
まだ2振りしかアプリ自体に登録されていないようだが、今後増えていくかどうか。


稽古は年末発表会に向けた自主稽古。
徐々に来てくれ、最後はかなり活気ある場となった。
Kaさん、熱心に早くから来ていた。質問も熱心にしてくれて、意欲がうかがえる。
Hiさん、体調面でいろいろあったそうだが、久々に来てくれた。
完全復活できたようで、稽古の動きも問題なくできていた。

kenjutsu_syodenno4_2
型の稽古。まずは形から入ることも大切。

iai_awase
組での居合の工夫。年末発表会が楽しみ。

そんな中でのこの日の気づき。

上段の受けは何が正しいか。
上段の打ちを受け止められること、が大前提。
その中で、強い打ちに対して受けられる体勢を取る、
もし受けきれなくても自分の剣が頭に当たって相手の剣を入れさせないラインに剣がある、
相手の打ちが変化しても対応できる体勢を取る(中心を空けない)、
こんなところか。
きれいな形を取ろうとすることも大切だが、上記のようなやるべきことをやろうとすれば、形はおのずとついてくる。
ただ、形からやるべきことが見えてくる場合もある。
形から入ると、ある意味上達が早い。
そこから本当の受の在り方や対応力などは、稽古を積み重ねてつかんでいくことになる。

組太刀を何人か受けると、それぞれに個性があり、面白い。
形を取っているが、剣が相手に来ていない人、打ち込み強いが手打ちの人など。
剣が相手に来ていない人は、まずは思い切って打ち込むことも大事でそのように伝えることが多い。
ただ、柔らかくやれていれば、稽古を重ねるごとに段々と取る感じが出てきて、ある意味かなりうまい、という感じが出てくることもある。
この場合はこの打ち込みを育てたほうが良いようにも思うが、思い切ってやることで自らが取っていくという感覚もつかんでほしいとも思う。
打ち込みが強くて手打ちな人に対しては、直す必要があるため体で柔らかく打ち込むことを伝える。
この打ち込みのまま続けると、いつか相手か自分が痛い目に合う可能性があるため、意識して修正してもらい、その中でどう明確に打ち込むかを意識してもらいたい。
(ただ、痛い目にあったほうが覚えは早い。
昔袋撓による打ち込み稽古で、私自身があまり怖さを知らずにやっていたが、ある人がかなり振り回してきて、一回鼻先をかすった時は命の危険を感じ、これは心してやらないといけない稽古なんだ、と刻み付けられた経験がいまだに忘れられない)
どの場でどう伝えていくか、何を目的にして伝えるか、伝える側の力量は常に問われる。

真っすぐ斬りをかける場合、手で押しつけや速さを出そうとするなど余計なことをやると、相手は逆に受けやすく、入りにくくなることが多い。
そこで何もせずに剣に任せて落とすだけだと、うまくいきやすい。
剣が落ちる速度は自分が作り出すより相当早く、相手の中途半端な避けに対して隙間をかいくぐった太刀になる。
ただ、それに合わせた体捌きができればよいが、その先が続かなくなることもある。
剣の落としを剣先に意識を向かわせたままできたら、そのほうが理想に近い気がする。

でんこ


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