所信表明

2025年01月06日

2025年1月4日(土)稽古始、今年の所信表明

年始早々、食事会に呼んでいただいた。
年末発表会にも来ていただいたPさんのお宅、素敵なものが数多く部屋に飾られており、食事も非常に凝っていて美味しく、お酒も頂き楽しいひとときを過ごさせていただいた。
oyobare
写真はほんの一部。
ロゼワインと干し柿チーズのせ。素晴らしいマリアージュ。

話の中で、鬼滅の刃に出てくる呼吸について話題が及び、Pさんから、なぜか時透無一郎に似ていると言われた。
どこがそう思わせるのか、どちらかというと、気質的には、火や雷の呼吸のほうが近いような感じだが。

そこで思い浮かんだのが前々から考えていた今年の抱負。
剣術などで、とにかく突っ込み気味となり、相手が適切に打ちかかってきたときに適切に下がれない(前にしか進めない)ということに気づき始め、これはまずいと思っていた。
そうなると稽古で掲げている視野を広げるに反して、対応に手一杯になって他が見えなくなっているため、今年の目標の一つは「突っ込まない」にしようと思っていた。
昨年末からどうしたら下がれるか半身の見直しや体捌きといった技術的なところは見直し始めていたが、特に上半身が突っ込むのは、気持ちの問題であることを考え始めた。
相手に打ちかかろうとすればするほど突っ込むため、ここは思い切って、相手に打ちかからない、何もしない、何もない、を目指したらどうか、と思い始めていた。
これこそ「無」かな、ということで、今年のテーマは、広く、「無」と考えていたところで、Pさんからの指摘があったため、さらに思い切って、今年の目標は
「時透無一郎の霞の呼吸を身に着ける」
にしようかと(だいぶ飛躍しすぎ)。
その辺まで見越した指摘だとすると、さすがPさん、と感心せざるを得ない。

呼吸はともかく、今年は「間」とともに「無」を突き詰めていきたい。
(「無」に「間」が入るような”無限”の境地にいきたい)


稽古
冬晴れの寒い日。

例年より早めの稽古始だった。

基本の動き
・基本の動き
腰の在り方を主に確認するような動きを行った。
・腕素振り
・手足一致突き、蹴り
・手刀素振り(上段、袈裟)
・歩法(向かい合わせ)
・転換合わせ
・受身各種

柔術
しっかり圧をかけて抵抗があったところから体を整えて崩すようなことを行った。
・腕切落し
・腕抱え崩し
丁寧に自分の身体を見つめなおすことで、相手の崩れを誘発する。
Tちゃん、うまく相手に動きを伝えて崩していた。


・素振り
・袈裟打受
袈裟のラインをしっかり取っていくが、相手の打ち込みが常に入らないようなところに取っていく。
受はどう行っていくか今後決まっていく見込みか。

剣術
・素振り
・袈裟合わせ
平正眼で合わせたところの距離を取って打ち込み。
・受け流し
最近打ち込みを見直して、離れた間から打ち込む方針を取り入れている。
めざしさん、この方法と身体との一致を意識してもらったところ、だいぶ打太刀の要素が出てきたように思った。

・中伝裏1本目、変化2つ目
丁寧に一太刀ずつ行っていった。

居合
・腹抜、腹抜突き
・縦抜

2尺5寸に今年から戻した初日。
体全体の使い方は、長尺居合刀を抜いていた時と変えないことを意識して行った。
当たり前だが簡単に鞘から抜ける。
納刀は始め剣先が入り始める距離感のずれに戸惑ったが、数回抜くとすぐ慣れた。
腹抜突きは、身体を使い切る前に抜けてしまうため、そこから飛ばすところが手で持っていく感じになってしまった。
縦抜は、抜き出しのところで今まで鞘が床に当たって腰をある程度までしか落とせなかったが、鞘が短くなって落とせるようになったため、抜き方に差が出てきた気がする。
違いを受け止めて、長尺居合刀で培ってきたものを活かせるよう気を付けて稽古していきたい。

最後にサンチンで体の動きを整えた。

でんこ

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