長尺居合刀

2023年12月31日

2023年の振り返り ちゃんとやれば何とかなる

少し前に、いつも通勤で近くを通る神社にお参りをした。
もう何年も経っているのに、思い返すと2回しかお参りしていない。。。
こじんまりしているが、参道が真っすぐで銀杏の木が立ち並ぶ、趣のある神社。

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神社を背にした参道。
数日前は銀杏の葉が道路を埋め尽くして美しい金色の道になっていたが、このときはすっかり掃かれて葉が詰め込まれたビニール袋がたくさん並んでいた。
jinjasando2
数日前通りかかった時に撮影した参道。

いつでも行けるところほど全然行かないというのはよくあるが、最近ちょっと遠回りをするという気持ちの余裕がまったくないことに気づく。
(今回お参りをしたのも、休みを取って病院に行って、思いのほか早く終わったためにふと思い立って行ったためで、通勤途中で行ったわけではない)
ちょっと立ち止まって周りを見る余裕を来年は持ちたいものだ。


振り返り
今年学んだと思うことは、体全体を使って動くことで何とでもなる、ということだろうか。
夏ごろから取りまとめをすることになり、その中で、どうしたらやろうとすればするほどうまくいかない、特に柔術の技をうまくできるか、と考えていた。
その中で、コロナ下で工夫した小太刀を使った体全体で斬っていく素振りの動きを対人でも行えれば、相手がどう打ってこようが捌けるのでは、と思い立った。
相手を意識してその動きを素直に行えば、思いのほかぶつかることなくうまく捌けた。
理合いを考えて手順を踏もうとすると取られそうになるところを、大きく動くことで体全体が一致して動け、それが相手への働きかけになる。
ただ、それを他の人にやってもらおうとすると、単に体全体で斬ればいい、ということが逆に難しいらしく、小さくなってしまう場合があった。
他に捉われずにやるべきことをやることの難しさ。

二教の斬りも、手でやると相手に痛みを与えて斬ることが多いが、体を使うことで相手の体を崩すことにつながり、局所の痛みを避けることになっていそう。
結局は身体をさぼらなければ無理な動きにならずに技がかかる方向になる、ということか。

振り返ると自身も体全体を使わず、結構サボっていると感じることが多かった。
特に今年取り入れた長尺居合刀は長さがある分サボると顕著に結果に出る。
これで練るのも今年いっぱいか、と思って取り組んでいたが、年末の稽古で、腰を落とせばまだ抜ける余地がある、さらに力を抜いたときにごまかしていた納刀がうまくいく、という経験をした。
まだまだやることがあり、逆に余計なことをしている部分があることに気づいたため、来年ももう少し続けていきたいと思う。

その他、間への感覚も少しはつかんできた気がするが、逆に確信のないものは動かない、という方向になり、
相手が動かなければ動かない、
確実な間でしか打ち込まない、
ということで、ある意味落ち着きにはなっているのだが、若干の遅れにつながっていないとは言えなかった。
来年は、今までつかんだ確証を踏まえて自分を信じた最適な間をつかまえたい。

振り返ったら打太刀の比較をしていたので、今年もしてみた。
2022年
2022nennmatsu_uchidachi

2023年
kenjutsu_uchidachi

2022年の振り返りのブログでは変化が見られたが、今年はあまり変わらないか。。。 
ある程度方向性が固まってきたとも言えるかどうか。


今年もある程度テーマを持って集中して稽古ができたと思う。
そういう場が持てることに感謝しつつ、来年も続けていけたらありがたい。
本年もありがとうございました。

でんこ


09:52|Permalink

2023年07月09日

2023年7月8日(土)稽古

長尺の居合刀を買った。
2尺8寸5分。
特に背の低い私には身の丈に全然合っていないのだが、全身を使った稽古をしたいと思い、価格もまーお高かったが、思い切って頼んでしまった。
iaito
下が今回購入品。上がもともと使っている2尺5寸。やはり長い。。。
iaito2
写真がいまいちだが、濃い青の柄と三日月武蔵の鍔や柄頭の蟹、漆黒の鞘など、宇宙が一応テーマとなっている。
(蟹は自身が蟹座であることから)
新しい居合刀はテンションが上がる!

奉納演武前に届いたのだが、さすがに奉納演武後から抜きたいと思い、ようやく奉納演武が終わり、抜く機会を得た。
まー長い。
納刀がかなり難しい。
抜けなかったらどうしようかと思っていたが、とりあえず稽古はできそうなので、しばらくこの居合刀で稽古を続けてみたいと思う。


稽古(取りまとめ)
かなり蒸し暑い日だった。
今回も両腕の袈裟斬り、斬り上げの振りを活かした動きを少し行った。

基本の動き
・鳥船、呼吸、ストレッチ
・受身各種、歩法、膝行など
・突、蹴、打、半身の確認
・転換(腕の振りに合わせて)
・小太刀の素振り
・半身突き避け

柔術
・肩抜落とし
・上段打ち入り身投げ
・上段打ち小手返
小手返は斬り上げから自然に内受になり、斬り上げの流れで相手を誘導して小手返をかける。
入り身投げも小手返も相手を崩そうとせず、自分の体全体を大きく使って動くことで相手も崩せる。
uchikotegaeshi
半身をしっかり切りきる。

・上段打受確認
打ち込み、受とも自分が崩されないように行う。
jujutsu_jodanuchiuke2

・素振、突と受、袈裟打

剣術
・素振、基本受、袈裟打確認
下段突と付を丁寧に確認した。
前後の体と木刀の振り子のような振りが一致すればおのずと突ける。
付けはその延長で相手の上段の打ちが突きより早ければ対応する感覚でよさそう。

・中心立
立てる前に受がきちんとできているか確認した。
受の形が体全体でできているかどうか、なかなか難しい。
まずは細かいことは置いておいて、固めようが何しようが、入られないようにすることが必要。
そのうえで、それでは今後通じないことはおいおい修正していく。
打ちも同様で、剣先が負けないようにしないと受に取られ、簡単に割られる。
かと言って固めると受が正しいことができているか判定できなくなってくるため、打ちは次の段階がおのずと要求される。
そのためには、やはり体全体で斬り続けることが必要。

・受流止、受流止連続
受けがきちんとできている必要はあるが、とりあえず流した。
受流止連続は、受の形をしっかり取って次の動作に行くこと。
さぼって流してしまうと稽古の趣旨がずれ、やり取りが崩れる。

居合
・腹抜、縦抜
縦抜は頭上を大きく剣先が動くことを意識する。
慣れてくると頭上を通らずに脇を小さく動きがちになる。
・心の型1本目、初伝表1本目
形を取るのが難しいため、相手がいることを想定してやり取りを意識するように稽古した。

基礎稽古は稽古に慣れてくると特に動きがサボり気味になったり、ずれてきたりする。
自身も受などは見直す必要があると感じた。
長尺の居合刀になったので、体全体を動かすという稽古はできそうなため、他のことにも生かしていきたい。

でんこ


18:04|Permalink